結婚のメリット【最新の調査から】
こんにちは。
よすが結婚相談所、所長の立川です。
今回は国立社会保障・人口問題研究所が発表した「第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」をもとに独身の方が「結婚の利点」をどう考えているのか、見ていきたいと思います。
(概要の引用)
<結婚の利点、「自分の子どもや家族をもてる」は減少に転じ、「経済的に余裕がもてる」は微増>
結婚することの具体的な利点のとらえ方をみると、第 9 回(1987年)調査からほぼ一貫して増えていた「自分の子どもや家族をもてる」を挙げる人が減少に転じ、女性では前回調査から10ポイント近く減少して39.4%となった。男性では「精神的な安らぎの場が得られる」を挙げる人が微増して33.8%となり、「自分の子どもや家族をもてる」の31.1%を上回った。「経済的に余裕がもてる」を挙げる人は、前回に続き、男女とも微増した。
表. 各「結婚の利点」を選択した未婚者の割合(抜粋)
男女の違いについて見ていくと女性は
女性の1位「自分の子どもや家族をもてる」39.4%
女性の2位「精神的な安らぎを得られる」25.3%
であるのに対し、男性は
男性の1位「精神的な安らぎを得られる」で33.8%
男性の2位「自分の子どもや家族をもてる」31.1%
と、1位と2位が逆になっていることが分かります。
また「経済的に余裕がもてる」については男性8.4%に対し女性21.1%で男女差が顕著です。
興味深いのは、表で示されている1987年以降、「経済的に余裕がもてる」を結婚の利点として回答した女性は一貫して増加している点です。
90年代〜2010年代は女性の社会進出が進み、その間に女性の平均給与は増加し続けています。にも関わらず、結婚の利点として経済的な理由を挙げる女性は増えているのです。
「いくら女性の給与が上がっても、それが女性の経済的余裕には繋がっていない」とも解釈できる結果だと思います。
私個人の意見としては、経済的余裕を感じるには今の給与だけでなく、物価の安定や年金の安心など将来の生活の見通しが立つことも大事だと考えます。
そして触れない訳にはいかないのが「自分の子どもや家族をもてる」が男女ともに大きく減少している点です。
これには大きく以下3つの要因があると考えています。
- 経済的な不安から子どもや家族をもてる将来が思い描けないから
- 子どもや家族をもちたくないから
- 結婚しなくても子どもや家族はもてるから
このうち1については私の立場からはどうしようもありませんし、2については価値観ですので良いも悪いもありません。
3については少しだけコメントできます。
「結婚しなくても子どもや家族はもてるから」という意見、最近よく聞くようになりましたよね。
完全に正論だと思うのですが、どう正論かというと
「大学に通わなくても研究はできる」
とか
「教習所に通わなくても運転免許はとれる」
なんかと似てる正論だと考えます。
どれも達成している人はすごいしカッコいいと思いますが、大学なり教習所なりに行けるのであれば行く方が楽かなと感じます。(もちろん事情がある方は別です)
今の社会で子どもや家族をもちたいと思う人が結婚を避けるのであれば、各種行政手続きや周囲への説明などで創意工夫や忍耐強さが求められます。
そういう社会は良くないというのももちろんその通りなのですが、それらの努力をしてでも結婚を避けることが合理的な人は結婚を避け、そうでない人は結婚するというのが現実的な策かと思います。
人間、生きていれば面倒でも社会に立ち向かわなくてはいけないタイミングはありますので、楽ができる時には楽をしていきましょう。
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