磯野貴理子さんの離婚理由を考察する

よすが結婚相談所へようこそ。

所長の立川です。

芸能人の磯野貴理子さん(55)の離婚が話題です。

【ニュース】ベッキーさんと巨人片岡コーチがご結婚

 

先日放送されたテレビの内容によれば、20129月に再婚した24歳年下の夫(31)から「自分の子どもが欲しい」と言われ、彼女がそれを受け入れ離婚したとのこと。ネットでは磯野貴理子さんを擁護する声が圧倒的に多く、夫が壮絶なバッシングを受けています。

私個人の思いとしては、離婚は仕方が無いんじゃないかな、、というのが正直なところです。

「自分の子どもが欲しい」という発言に関してデリカシーが無いなとは思いますが、当然それを言われて「はい分かりました離婚しましょう」なんてサラッと別れている訳ではないはずです。いろいろな話し合いがあって、これまでの二人の歩みがあって、その結果として離婚に至ったのだと思います。

それにしても、一つの疑問は残ります。磯野貴理子さんは結婚当時48歳ということで、その時点で将来の子どもについては難しいであろうことは夫は分かっていたはずです。それについてなぜ夫はここへきてこんなことを言い出したのでしょうか。

松坂桃李さん、細かすぎる「理想の結婚相手20カ条」が話題

私が考えたことは二つあります。

まず一つは、人の価値観は年月と共に変わるということです。結婚前でも結婚後でも、価値観は少しずつ変わっていきます。

例えば子どもについて「欲しくないと思っていたけどやっぱり欲しくなった」や、その逆の「欲しいと思っていたけど、別にいらないかなと思うようになった」という風に変わることがあります。弊社で活動中の会員様、つまり結婚前の方でもそれは変わることがあります(ちなみに比率としては圧倒的に「欲しくない」から「欲しい」へ変わる方が多いです)。結婚されているお二人の場合でも、彼の方にそういう価値観の変化が起きたと考えても不自然ではありません。

結婚生活は「価値観の合う相手と結婚することが大事」なのではなく「変化していくお互いの価値観を継続的にすり合わせていくことが大事」なので、お二人の間で変化していく価値観がどうにもすり合わせきれなかったのではないかと、そんな風に想像します。

もう一つは、離婚の本当の理由は別の何かではないか、ということです。発表されているこの離婚理由、もう一度繰り返しますが「夫から「自分の子どもが欲しい」と言われ、彼女がそれを受け入れ離婚した」ですが、これは非常に不自然です。なぜならあまりにも一方的に「夫が悪い」ように見えるからです。

これを聞いて妻を責める人はいないと思います。世間から責められるのは圧倒的に夫の方です。磯野貴理子さんは好感度の高いタレントさんで、その好感度は彼女の生命線とも言える商売道具です。離婚にあたって、二人は話し合ったはずです。その際に大きな対立が無かったと仮定すれば、7年間一緒にいた夫婦ですし「二人にとって良い形で離婚するにはどうすればいいか?」という視点からの話し合いになったはずです。

こんな風に考えるのは、いささかロマンチック過ぎるかもしれません。夫への肩入れが強過ぎるかもしれません。でも、離婚するまで二人は夫婦だったのですから。

とはいえもちろん、本当のところは分かりません。結局のところ「夫婦のことは当事者にしか分からないので、第三者が何か言うのは野暮」ということです。
夫婦とは、外からは観察しきれない複雑性をもった関係なのです。