結婚したらその先の人生ずっと寂しくないのか

こんにちは。よすが結婚相談所、所長の立川です。

仕事やプライベートでお会いした方に結婚相談所を経営しているというと、それだけで興味を持っていただけることが多いです。それでいろいろと質問していただけるのですが、その場合に頂く質問は3つに大別されます。

1.結婚相談所を創業しようと思った理由を問う質問
例)「どうして前の会社辞めたの?」「どうして結婚に着目したの?」

2.結婚相談所に対する野次馬的興味を伴った質問
例)「いい人いるの?」「本当に結婚できるの?」「儲かってる?」

3.「結婚」に対する価値観を問う質問
例)「別に結婚だけが幸せじゃないよね?」「結婚の何が良いの?」「結婚ってコスパ悪くない?」

1,2,3全てに対して一応テンプレート回答のようなものはありますが、テンプレートで回答するのは相手に対して誠実でない気がしますし自分としても面白くないので、その都度考えて回答するようにしています。中でも特に回答を考えるのが楽しいのは「3」の質問です。
先日プライベートの飲み会で、こんなことを聞かれました。
「君は会社経営を通じて何を実現したいの?」

ちょっと考えて、僕はこう答えました。
「人と人を繋いで、この世界から孤独をなくしたいんです」

そうしたら更にこう聞かれました。
「でもさ、結婚したからといってその先の人生ずっと寂しくないとは限らないじゃない」

確かにそうだなって思いました。結婚しても孤独な人は大勢いますし、独身でも孤独じゃない人は大勢いますもんね。

「結婚」は「孤独」に対する処方箋ではありません。ですが「結婚」は、人との繋がりを持って豊かに生きる上での「機会」だと思っています。
「機会」とはなんでしょうか。高校や大学への進学を例に考えてみます。
進学したからといって、良い企業に就職できるとは限りませんし、教養のある人間になれるわけではありませんよね。ですが高校・大学進学にはそれらを得られる「機会(=チャンス)」があります。もちろんそれには学校に行くだけではダメで、勉強するなり課外活動で知見を広めるなり「努力」が必要です。似たような事は就職とかにも言えるかもしれません。

要は機会は単独では無意味で、大事なのは努力すること、つまり「機会×努力」で考えることなんだと思います。機会という土俵でどんな努力をするか、それの積み重ねで人生の豊かさは決まってくる気がします。よく「結婚はゴールではなくスタート」なんて言いますが、それは正に結婚という機会でどんな努力をするかが大事だということを表現した言葉ですよね。

現代は結婚という機会がとても得にくい社会です。だからこそ「結婚」の価値が相対的に高まっていますし、結婚相談所という仕事には大きな意義があると思っています。努力をできるだけのポテンシャルのある人が結婚という機会を得たら多分、その人はパートナーと楽しく、寂しい思いをすることなく人生を過ごせそうな気がします。
それってすごい幸せなことだと思うんです。

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