結婚は「他人実現」だと思う

こんにちは。よすが結婚相談所、所長の立川です。

先日、母校の東京工業大学にて講演の機会をいただき、お話をさせていただきました。
所属していた研究室の先生が今年でご退官されたことを受け、先生の教えと、それが自分の人生にどう影響しているかということを中心に30分たっぷりとお時間を頂戴しました。ありがたいことです。

僕の先生はいつも「他人実現で生きなさい」ということを口酸っぱく仰られていました。
学生時代に初めて聞いた時は正直「他人実現って何だよ・・」くらいに思っていたのですが、2年間の大学院生活の間ずっと言われ続けた結果、卒業する頃には自分も「他人実現が大事だ!」などとあたかも自らが考えたコンセプトであるかのように吹聴するまでに至りました。

ところで「他人実現」って一体どういう意味だと思いますか?
先生によれば、他人実現とは「誰かの喜びを実現すること」です。誰かを喜ばせ、世のため人のために動くことが、結果的に自分のため(=自己実現)になる。こういうことを先生はいつも仰っていました。
聞くところによると、そもそもキリスト教や仏教には(イスラム教にも?)こういった教えが古くからあるそうで、これは先達が長年積み重ねてきた経験則のようです。
それで、今回の講演の資料を作りながらふと、結婚もこれに近いのではと感じました。

今の時代、結婚するかしないかは個人の自由です。だからこそ独身の方は少なくとも一度くらいは「自分は結婚するべきかしないべきか」について考えたことがあるかと思います。でも、どうでしょう。「自分の幸せのため」という視点で考えた時にすんなりと「結婚する」という結論になる方ってどのくらいいるのでしょうか。結婚ってデメリットも沢山ありますし、結婚前には分からなかった&聞いてなかったことが結婚後に分かったりもします。リスクはとても大きいです。ややドライな言い方で嫌ですが、特に男女問わず経済的にゆとりのある方は「結婚しない方が良い理由」が沢山並ぶのではないでしょうか。それってもしかすると、結婚が「他人を幸せにする行為=他人実現」だからかもしれません。

他人実現の考えでは、まずパートナーを幸せにして、その結果として自分が幸せになる、という順番がとても大切です。その構造に沿っていくと「結婚したら自分が幸せになるか不幸になるか」をスタートにして考えてしまうと「結婚した方が良い」という結論にはたどり着かないのです。かといって「パートナーを幸せにしたい理由」を大真面目に考えてもあまり説得力のある答えは出ないというジレンマが、そこには存在します。
もしかすると、偉大な先人達はこのジレンマを知っていたから「まず自分から人に与えなさい」ということを「教え」にしたのかもしれませんね。

なんでか分かりませんが、あまり深く、難しく考えずに「なんとなく相手を幸せにしようとしてる人」って幸せな結婚生活を送っているように見えますし、そのパートナーの方も幸せそうです。
このあたりに、幸せな人生を送るヒントがありそうな気がしませんか?

結婚を「なんとなく」考えている方にこそ、よすがをおすすめします。
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